グッドデザイン賞

モノ・コト、すべてが美しく、
賢くあること。
グッドデザイン賞を数多く受賞

グッドデザイン賞とは、単にデザインの美しさだけでなく、機能・品質・安全性、
そして暮らしへの新しい提案までも含んだ総合的なクオリティが認められたものに贈られる賞です。
伊藤忠都市開発の住まいやサービスへの思想が評価され、
これまで多数の物件や企画商品において受賞を果たしました

2023

クレヴィア大泉学園

東京都練馬区のファミリー向け分譲マンション。『DIVERSITY BASE』をコンセプトに、利便を享受しながら、良質な住環境とコミュニティを求める方に向けた多様性のある邸宅を目指した。
建物全体を日本の伝統家屋を象徴する木目格子や外壁の左官調仕上げ、現代的なガラス手摺の構成により、伝統と現代モダンを組み合わせたデザインとした。バルコニースラブの軒裏を杉板本実型枠で仕上げ、温かみのある木目をデザインし、格子が光や風を通しながらも、設備機器が露出しないよう配慮。基壇部の重厚感と上層の透明感を併せ持つ、街並みに存在感を際立たせながらも圧迫感のない建物とした。
共用部には、様々な生活シーンで活用され、住人同士の交流の場となるコミュニティラウンジを設置。テレワークができる「個室空間」、小さな子供でも安心して利用できる「こあがり空間」、少人数で集まれる空間など、利便性や環境、働き方、コミュニティとしての高い機能を備えた。
近年、高温多雨の傾向が顕著である日本において、伝統的な日本家屋の特徴である深い軒は、住空間での必要性を増している。ともすれば室内専有面積の確保が優先される分譲集合住宅において、この「半屋外」の価値を住まい手に伝え、環境に適合した豊かな住空間を実現させていくことは極めて重要であり、それが実現できている点を高く評価した。設備機器が外部に露出しないよう、細やかな配慮がなされている一方で、雨水排水配管や避難ハッチなどの納まりは改善の余地があり、より美しい軒天井が実現できるのではないかと思う。さらなる細やかな工夫により、ブランドとしてのデザイン性の向上がなされていくことを期待している。

「グレーシア横浜十日市場」併設の
「エリアマネジメント賃貸住宅」

「エリアマネジメント賃貸住宅」は、緑区十日市場町で推進している SDGs 未来都市・横浜「持続可能な住宅地推進プロジェクト(緑区十日市場町周辺地域)」における「十日市場センター地区22街区事業」の中核である分譲マンション「グレーシア横浜十日市場」内に併設した、9戸の賃貸住宅。
少子高齢化による地域コミュニティの衰退や、子どもの居場所や子育て世帯を支える機会の不足といった課題解決のため、分譲マンションの共用部を「シェア共用部」として地域にひらき、多様な活動やコミュニティ形成のための空間「まちのツールボックス」を用意。「まち保育」という考え方も取り入れ、継続的なエリアマネジメント活動を行っている。エリアマネジメント賃貸住宅の家賃をエリアマネジメント活動費用に充当し、持続的な活動を実現できるスキームを確立した。なお、「グレーシア横浜十日市場」は、シェア共用部を活用したエリアマネジメント「まちのツールボックスとまち保育」が、2021年度グッドデザイン賞を受賞、今回で2度目の受賞となる。
分譲マンションと賃貸マンションを複合させ、居住者向けサービスを充実させることは近年各地の様々な形態で実践されているが、分譲マンションへの気兼ねが透けて見えるのが実情である。このプロジェクトに占める賃貸住戸数こそ少ないが、周辺の地域社会との連携も視野に入れているところが評価された。いま分譲マンションは価格の高騰傾向が続き、賃貸マンションの供給増の可能性も想定されるだけに、地域共生を前提として多様なエリアマネジメントを志向した本プロジェクトは、大いに参考にされるべき性質であると言えるだろう。

2021

まちのツールボックスとまち保育(グレーシア横浜十日市場)

郊外住宅地での分譲マンション開発を契機とした持続可能なエリアマネジメントのモデルケースの構築。マンションの共用部を地域にひらく「シェア共用部」を、多様な活動やコミュニティ形成のためのツールがそなわった道具箱のような空間としての「まちのツールボックス」と子育て世代を中心とした「まち保育」という継続的な活動を中心に計画。
大規模集合住宅におけるコミュニティ形成、そして近隣地域との接続という課題への創造的な提案である。まちでシェアする道具箱というコンセプトで多様な空間・機能を設けるアイディアは、行政としてのエリアマネジメントの視点と民間事業体としての価値創造の視点を統合する新しい方法としての可能性を感じさせる。日常生活の楽しみをサポートするアメニティとしてだけでなく、多世代の持続性ある地域社会を支えるOSとして、その進化がどうマネジメントされていくか、今後も注目したい。

2020

通り土間(クレヴィア横濱弘明寺)

マンション1階住戸において、玄関口と勝手口とを土間で繋げ、通り抜け出来るプラン。昔から日本の建築に取り入れられてきた通り土間を、現在のマンションに取り込んだことで、「外部と内部」「水回りと居室」の中間的用途の空間が生まれ、多様化する現在のライフスタイルに合った機能的で居心地の良い間取り作りを実現した。
通り土間をマンション1階に取り入れたプランは、在宅ワークや趣味、外部の人を招いた教室など、さまざまな使い方が想定できる。下足で入れるので、自転車やキャンプ道具を置いておくのも良さそうだ。このような中間領域こそ、現代の多様な住まい方に対応するもので、上階にもぜひこのコンセプトを展開してほしい。審査委員からは、コンクリート床仕上げのほうがコンセプトが明確だという声も上がったものの、新しいプランを世の中に提供している点は大いに評価できるものである。

理想の新婚部屋②『 七夕カップルの愛ある家庭内週末婚 』が叶う部屋

ゼクシィ編集部との共同取組【理想の新婚部屋づくり】で考案した「イマドキ新婚夫婦の理想や願望を叶える住空間」の1つを計画中だった新築賃貸マンション「クレヴィアリグゼ門前仲町」の1室で実物件化した。2人の休日や就寝時間が異なり生活リズムがバラバラで会話の時間も少ない共稼ぎ夫婦が、普段は物音や気配で就寝中の相手を起こさぬよう気兼ねすることなく、貴重な2人同時の休日はつまらないケンカをせず仲良く過ごし、より相手がいとおしくなる部屋。近年増加している、互いの個を尊重して平日は別居するという所謂「週末婚」スタイルを実践する夫婦にとって、最適な住空間。
新婚夫婦のための理想の部屋を実物件化したコンセプトルームである。洗面浴室の水回りを部屋の中央に配置し、左右均等に個室を振り分けている。2つの個室はロフトの面積まで全て平等で、各個室を通ってLDKに行く動線も面白い。「愛ある家庭内週末婚」を実践する若い夫婦が想定されているが、このプランは、他人と自然にシェアして暮らすことができる。個室へは玄関から直接アクセスするので、自宅のワークスペースとしても使いやすいし、外部の人も招きやすい。50㎡/2LDKという一般的な間取りにもまだ可能性があり、新しい住まい方が提案できることを気付かされ、高く評価された。

クレヴィアウィル早稲田

留学生と日本人学生が混住する学生寮を心地良いコミュニケーションが生まれる場にするため、1階には大型キッチン付きビッグラウンジ、各階には性格の異なる10種類の共用ラウンジをEVホールに配置した。寮生は、興味を持ったラウンジで寛いだり気の合う仲間と交流できるほか、個室への通過導線と交わるラウンジは、興味の異なる寮生とも自然に交わる”止まり木”となって、偶然の出会いが生まれる空間にもなる。「食事と安全」の提供が役割であった「保護管理型」の学生寮スタイルを脱し、学生に新たな交流や挑戦の機会をもたらす新しい「成長支援型」の学生寮を目指した。
昨今、様々なプロジェクトで求められる「交流スペース」への鮮やかな回答である。押し付けられる交流ではなく、利用者が主体的に選びとれるように巧みに設計されている。「マイプレイス型」と呼ばれる共有部が通過動線となるエレベーターホールへ設置されており、11階建ての中に10種類の性格の異なったスペースとそれを訴求するデザインが、丁寧に設計されている。「偶然の出会い」と「建築計画」は相反することであるが、その双方が「いい塩梅」に実現されている。

一般社団法人幕張ベイパークエリアマネジメント《B-Pam》

「幕張ベイパーク」において、既存の自治会等がない中、ゼロから進めている街だからこそ、そして、複合機能が集積するミクストユースの街だからこそ構築することができた、かつてないエリアマネジメント組織。エリアマネジメント組織の運営における様々な問題を解決し、街の継続的な価値向上を実現するため、住民と店舗が主体となって取り組む「街そだて」の仕組み、一般社団法人幕張ベイパークエリアマネジメント《通称:B-Pam(ビーパム)》を立ち上げた。
コミュニティの形成を考えるときに課題となるのが、参加者の善意に委ねるだけでなく、いかに持続可能な仕組みをデザインするかだと思う。幕張ベイパークエリアマネジメントでは自治会・商店会などの機能を統合することにより、コミュニケーションを円滑なものとした。またマンション管理組合向けのサービスを提供することで収益事業を内包し、立ち上げ時の関係者が離れてしまっても自立するようにあらかじめ担い手を募集することで、持続可能な組織も目指している。多くのコミュニティビルディングで直面する課題に真正面から取り組んだことを評価した。

2019

MOT PLAN
(モットプラン)

MOT PLAN”は、居室の天井高さを最大3.0~3.5mまで上げて、タテへの広がりを活かした住戸プラン。立体的なアプローチによって室内の空間量を増やしたことで、開放感と快適性の向上を目的とした住戸。本企画によって生まれた空間に収納を設けてスペースを有効活用し、住宅としての機能性を高めることも実現した。
共同住宅は、基本的には、平面の設計によってライフスタイルや面積効率などを突き詰めてゆくのが常である。一方で断面方向でのチャレンジは、吹き抜けなど容積を減らす方向になりかねないため、試みとしては少ない。そんな中でこの計画は、屋根裏や床下にあたるような場所をうまく使い、結果的に心地よい住空間を作り出しており、アイディアは秀逸である。

CREVIA SMART DESK
[クレヴィアスマートデスク]

管理員を配置しないマンション管理サービス。入居者は専用アプリをインストールしたスマートフォンやタブレット端末で、外出先からでも管理スタッフの顔を見ながら問合せが可能。管理の質を維持しつつ利便性を高め、管理員のなり手不足問題も解決するサービス。
全国で空き家率が16%を超えるという時代を迎えている。建築は、高品質で新しいものをきちんとつくるのと同時にいままでつくったものを丁寧に運用していくことが重要になる。集合住宅の運用において問題になるのは、管理サービスの人手不足である。背景としては単なる高齢化による人手不足ということではなく、マンションを管理運営することは、実は高度なコミュニケーションスキルと知識が必要だからである。本プロジェクトは、建築を創造的に運用管理していく時代に向けた新しい価値転換を起こし得る興味深いプロジェクトである。リノベーションや長期修繕提案と結びついていけば、建築の管理運営のオープンプラットフォーム化につながり、大きな社会変革のデザインも可能だと思う。

幕張ベイパーク
クロスタワー&レジデンス

多様化するライフスタイルに応えるため、「ミクストユース発想による賑わい溢れる街づくり」をコンセプトとした、住宅・コワーキングスペース・保育所・学童・サービス付き高齢者住宅・コミュニティ拠点等の大規模複合開発。人々の交流を促進する街区デザイン、住民主体のエリアマネジメントの推進で都心にはない新たな生活価値を創出。
大規模な集合住宅を、育児施設、学童施設、コワーキングスペースなどとともに計画することで、街の生活機能を担う開発となっている。事前に地域住民との意見交換をするなどのプロセスがその有効性を担保していると思われる。また、集合住宅の共用空間や、そのほかの施設を接地階に集め、建物内部での活動を外部に表出させるようなデザインも街に表情を与えることに貢献している。住空間が住むだけの施設として孤立しないこのような計画は高く評価されるべきものといえる。

2018

HITO-TUBO〈ヒトツボ〉

画一的な間取りのマンションを供給するのではなく、現代の時代のニーズをしっかりと把握し、理想的な住まいを提供したいという思いから、消費者トレンドや社会の変化、それに伴う家に求められる価値の変化を汲み取り、これまでの分譲マンションではなかった「あんなことがしたい」「こんなことがしたい」という”コト”(体験)を叶える空間を実現。分譲マンションではこれまで寝る、食べる、寛ぐといった「居住」の視点を中心に作られていたが、+αとして様々な”コト”を体験できる空間の提供を実現したことで、購入時に、専有面積や価格だけでなく、住まいでどんなコトがしたいかという新しい判断基準での住まい選びを可能とした。
大規模な分譲マンションでは、戸建てや小規模のコーポラディブハウスのように、自分が望む暮らしにあった住まいをカスタマイズすることは難しい。この計画では、小さな一坪ではあっても大規模住宅においてカスタマイジングの可能性を追求した点が素晴らしい。一方で一坪のデザインは、特徴を出そうとするあまり、他の部屋から浮いた存在になりそうでもある。全体で、程よいカスタマイズができる新しいアイデアにも挑戦して欲しい。

2017

クレヴィア田端

クレヴィア田端は東京都北区田端にある14階建て、総戸数33戸の分譲マンションである。その特徴は、東京ガス株式会社の社内シンクタンク・都市生活研究所と共同設計した間取り「のぞみプラン」の提案だ。「のぞみプラン」は家族ごとに異なるニーズや価値観に適した間取りを設計した住戸プランである。東京ガス都市生活研究所では、家族同士の交流時間が減少傾向にある社会的背景や、ライフステージによって異なるニーズをもとに、リビングや子供部屋に求められる機能を調査。「のぞみプラン」では、その調査結果から見出した、家族のライフステージごとの物理的・行動的ニーズを間取りに具現化し、それぞれの家族に適した住戸プランの提案を行った。
この「のぞみプラン」は、一般のマンションの間取りと異なり、水廻りを片側に寄せることで、空間の使い方がたいへんフレキシブルになっている。この特性は、経時的にも、共時的にも、分譲マンションに多様性を与えることが期待される。さらにいえば、プランによっては中廊下を短縮することにもなるし、場合によっては玄関を広く取り、土間状の空間をつくりだすこともできそうだ。つまり、「のぞみプラン」には、プロジェクトのコンテクストに応じてさらに発展させるだけのポテンシャルがあるといえる。

2016

グローバル
フロントタワー

約7.7haもの大規模駅前再開発が進行中である田町駅東口に隣接する、地上34階、総戸数883戸の分譲マンション。山手線徒歩圏内、6駅7路線が利用可能なアクセスの良い都心立地でありながら、東京湾につながる芝浦運河に抱かれたこの地に、大規模な都心居住環境を創出するにあたっては、「都心のウォーターフロントに心地よく住まう」という都市生活スタイルの提案を目指した。旧港エリアの再開発など、都心のウォーターフロント開発は世界的にもトレンドとなっているが、本物件も、倉庫や工場が立ち並び、一般の方には運河が閉じられていたエリアに、都心にいながら水辺で自然のやすらぎを感じられる住空間の創出を目標とした。
「水辺沿い空地」という制度を用いて、公共に開かれた、運河の風景を楽しむ庭を創出した点が評価された。マンションの空地としてだけでなく、運河沿いの環境整備を通して既存の水面の価値の向上に貢献するプロジェクトである。

2015

クレヴィア小竹向原

「クレヴィア小竹向原」は①地域社会、②居住者という二つのコミュニティに開かれた集合住宅である。外周部分に自主管理歩道を設け従来の街並みになかった歩車分離を実現。更にそこにハナミズキなどの色とりどりの街路樹からなる並木道を創出し、地域に季節の変化を感じさせる。また、敷地内には四季・色彩豊かな緑景を感じられる「センターガーデン(中庭)」の他に、入居者用の「アーバンファーム(菜園)」を設けた。居住者同士で野菜を育て収穫することができ、居住者間のコミュニティ形成を促進。
居住者同士の交流を促す自主管理歩道や共同菜園などの設置により、入居者の居住環境の質を高める工夫がなされている。

わたしの森 
プロジェクト

一時的な交流イベントではなく、「マンション入居前から入居直前、入居後まで継続的なコミュニティ支援」を行い、自主性のあるマンションコミュニティの形成を目指す取り組み。①入居前は「長野・東京ガスの森」で植樹体験を行い、未だ交流のない未来の入居者同士のコミュニティ形成支援を実施。②マンション竣工直前には実際に住まうマンション内で植樹イベントを実施し、自分達のマンションへの愛着を図りつつ、コミュニティ形成支援を実施。③入居後もマンション内を舞台に菜園づくりや菜園で取れたハーブ等を使った料理体験などを実施する等、継続的な支援により、自主性の高いコミュニティ形成を目指す取り組みである。
似たような取り組みはここ数年いくつも見られるようにはなってきたが、それ自体いい拡がりを見せていると思えることと、本プロジェクトはそのディテールにまで感度よくまとまり、実際のマンション内の菜園なども継続的な活動につながっているところに総合的な魅力を感じる。

官民協働によるコミュニティ
ガーデン活動

伊藤忠都市開発株式会社が住宅開発に伴う地域貢献、都市緑化推進及び新旧住民交流・コミュニティ形成を目的として、開発地隣接公園を舞台に地域住民及び行政と共に推進した東京都で初となる「官民協働によるコミュニティガーデン活動」。現在、二つの住宅開発プロジェクトにて二つのコミュニティが結成され、また公園美化改修へ向けたワークショップの開催により、地域に「自ら創りあげていく」という当事者意識の形成が図れたことから二年以上活動が継続されている。『他物件でも実現可能なサステナブルな取組み』として、また『住宅開発における今後の地域貢献のあり方』として世に広く提唱できる取組み。
同様の取り組みが増える中で、本プロジェクトは官民で取り組んでいるところや、地域住民と行政と一緒に取り組んでいる点、また近隣の公園を利用することで地域の活性化にまでつなげている点はとても汎用性が高く、サスティナブル且つ展開性に期待できる。

2014

クレヴィア南砂

「水彩都市」江東区において伊藤忠都市開発株式会社が分譲する「クレヴィア南砂」は、『南面に江東区立仙台堀川公園、西面に江東区立金森公園に隣接』し、自然環境を享受できる立地。公園隣接である立地特性を生かし、マンション建設とあわせて地域貢献、都市緑化の推進及び新旧住民の交流・コミュニティ形成を目的に、「コミュニティガーデン活動」を推進。地元町会と近隣住民を招き、コミュニティガーデンづくりのワークショップを開催し、それに基づく公園改修工事計画立案及び改修工事を実施。2014年4月コミュニティガーデン活動団体として江東区より承認を得た、東京都第二号の官民協働によるコミュニティガーデンづくり。
敷地周囲の自然環境を生かした集合住宅のデザイン、住民活動の誘発を促す交流空間の工夫や、入居者と地域住民とのつながりを生むための運営面でのサポートにも注力している。

クレヴィア ライフ・ハグ

「クレヴィア ライフ・ハグ」は当社の首都圏新築分譲マンション「クレヴィア」へ導入する独自に開発した【防災総合プログラム】。①コミュニティ形成②防災倉庫の標準化③信頼の構造という3つの観点から、多角的で多層的な安心の形を追求・具現化。特に①コミュニティ形成について、本来、居住者(管理組合)が主導で行うものだが、新築マンションへの入居と同時に管理会社がサポートに入り、居住者自らが日々の防災に関する備えが出来るよう教育・支援する仕組みを構築。居住者コミュニティが醸成されることで、非常時の混乱の中でも助け合いが有効に機能。居住者のかけがえのない暮らしと人生を大きな安心感で包むことを目指したプログラム。
分譲マンション住民のための防災プログラムとコミュニティづくり支援。社会的テーマとなっている防災対策について、「共助」「自助」の考えのもと、マンション内での避難訓練や防災訓練、コミュニティ形成のための会合を開くなど、管理会社のサポートにより住民同士で日々の備えを積み重ねていくしくみづくりが評価された。

官民協働による
「コミュニティガーデン活動」

「水彩都市」江東区において伊藤忠都市開発株式会社が分譲する「クレヴィア南砂」は、『南面に江東区立仙台堀川公園、西面に江東区立金森公園に隣接』し、自然環境を享受できる立地。公園隣接である立地特性を生かし、マンション建設とあわせて地域貢献、都市緑化の推進及び新旧住民の交流・コミュニティ形成を目的に、「コミュニティガーデン活動」を推進。地元町会と近隣住民を招き、コミュニティガーデンづくりのワークショップを開催し、それに基づく公園改修工事計画立案及び改修工事を実施。2014年4月コミュニティガーデン活動団体として江東区より承認を得た、東京都第二号の官民協働によるコミュニティガーデンづくり。
マンションの共有空間に留まらず、隣接する公共公園を取り込み、地元自治体と協働している点が特徴的で評価されました。

2013

クレヴィア辰巳

東京メトロ有楽町線「辰巳」駅徒歩9分、2棟全124戸の集合住宅。ダイナミックに進化し続ける東京の中で、大きな変貌を遂げている湾岸エリアに位置し、都心5km圏内の恵まれたロケーションに加えて、豊かな緑と水辺の潤いも身近に感じることが出来る。住戸空間は、1タイプ最大9通りのメニュープランを用意。3部屋ある洋室のひとつを、居室×収納として有効活用。居室は多様なライフスタイルに応える居住空間を、収納は単に空間を設けるだけでなく、収納アイテムや使われ方を考えたスペースを用意。多様なライフスタイルに応える居住空間を住まわれる方に提案した。
東京湾岸の辰巳に建てられた中規模の集合住宅である。全体の平面計画や外観のデザインは、南面バルコニー、北面廊下という通常の集合住宅と変わるところはないが、同一サイズの住戸のなかで、ライフスタイルに合わせて様々なプランを用意している点がユニークである。適正な価格で都心の多様な家族構成やライフスタイルに対応した集合住宅を提供する地道な試みとして評価したい。

官民協働による
コミュニティガーデン活動

江東区の「シティ・イン・ザ・グリーン」理念の下、伊藤忠都市開発株式会社と株式会社コスモスイニシアがマンション建設に伴う地域貢献、都市緑化推進及び新旧住民交流・コミュニティ形成を目的に、建設地隣接の江東区立亀戸七丁目南公園において『コミュニティガーデン活動』を推進。公園を管理する江東区了承の下、公園美化を目的とした近隣住民参加のワークショップを開催し、ワークショップ内容に基づく改修工事を実施。工事完了後、区民団体による公園維持管理活動(総勢約177名参加)を約一年に亘りサポートし、平成24年12月「コミュニティガーデン」が結成。東京都で初の官民協働による「コミュニティガーデンづくり」となった。
緑化を重要視する開発は、現代において頻繁に見られる。緑化の本質的な目的とは、より良い地域生活の創造であり、そのプロセスにも利用価値を見いだすことができる。公園の緑化を庭作りとして設定。マンションの新規住民と近隣住民が協力して創り上げることによって、地域のコミュニケーションを促進する。 『コミュニティガーデン』活動はその着眼点を現実化するために様々なアプローチを行った。長期的な緑化推進理念を持つ江東区との協議を重ねることで、推進体制を確立することに成功。そして主役となる住民に活動のコンセプトが正確に伝わるよう、ワークショップを複数回開催した。結果『自ら創り上げていく』という当事者意識が喚起され、官民協働による『コミュニティガーデンづくり』は現実のものとなった。行政と住民の間にあった隔たりを解消するノウハウ、地域に貢献するプログラムの先駆けとして高く評価する。

2012

クレヴィア緑地公園
ザ・レジデンス

北大阪急行「緑地公園」駅徒歩3分、140戸の集合住宅。日本都市公園100選「服部緑地」に寄り添い、閑静な住環境を育む第一種低層住居専用地域の一角で都心部と約50mの標高差がある高台に位置し低層地上3階地下1階・5棟を配置。各々の棟の条件を最大限活かした空間形成を図る。出幅約3.5mのバルコニーを配した棟では4人掛けのテーブルでティータイムやディナーを愉しみ、花火大会等が望める特別な空間を創造。また住戸が共用廊下に接しないスカイコリドーを配した棟では、居室へのプライバシー配慮を具現化。その他敷地内には自然の豊かさを住むだけで体感可能な四季折々の植栽を配し、永住に値する生活景観の創造を追求した。
緑の多い郊外の閑静な低層住宅地内に建つ分譲集合住宅である。周囲の環境に合わせて建物全体を3階の低層に抑え、高台という敷地条件を活かして、遠方の眺望を取り入れた屋外空間を楽しむことができる奥行の拾いバルコニーを備えている。一部の棟では住戸が共用廊下に接しないようにして、プライバシー優先の住空間を提供している。敷地内にも綿密な植栽計画を行い、周辺環境に寄与している。住戸内よりも、住戸と外の境界と外部空間に特化した集合住宅である。

住まいの健康管理システム
「kokokara」

人々の生活の基盤である住まいの中に、心と体の健康を育むシステムをデザイン。「運動」、「食」、「休息」という3要素に着目し、伊藤忠都市開発・タニタ・東京ガスの三社がコラボレーション。住まいながら気軽に健康管理できるシステムを構築した。マンションにタニタの「からだカルテ」を導入することで、WEB上で体の状態を管理できると共にバーチャル歩数イベントのサービスで運動不足解消を図った。また、充実の機能で日々の食生活から健康を支える「ピピっとコンロ」や心地よい微細な霧で疲れを癒す「ミストサウナ」等の東京ガスの設備も導入し、日々の暮らしの中で、手軽に心と体の健康を育むことが可能なシステムとした。
健康管理と環境を大切にすることについては現代の全世代の人々が注目している。居住空間に心と体の健康を育むシステムをデザインするという画期的なアイデアが境界を越えての3社のコラボレーションによって生まれた。「運動」「食」「休息」という3要素に着目し、気軽に健康管理が可能なシステムである。「からだカルテ」「ピピっとコンロ」「ミストサウナ」等魅力的なシステムが一気にまた手軽に全体がシステム化される新しい考え方のシステムとなっている。楽しさと義務感のバランスが新鮮である。

「Hi-Co-S(ヒコス)」

新居への引越しのタイミングで、整理収納に対する悩みや苦手意識の根本解決を実現するサービス。新居との住空間の違いを把握した上で、整理収納アドバイザー有資格者が自宅訪問し、家族構成やライフスタイルで異なる悩みを共有。会話と共同作業を通じて、モノの要不要の仕分けをサポートしながら、新居での具体的な整理収納法を提案。要不要が即断できないモノは一時預かり先を用意し、新居へ入居後に再度検討できる時間を創出。不要品は、ユーザーに代わってフリーマーケットに出品し、再利用を促進。コンパクトかつスムーズな引越しを実現することで、収納スペースに制約がある集合住宅の住空間の有効活用だけでなく、地球環境にも配慮。
家族構成やライフスタイルで異なる整理・収納の悩みや苦手意識の解決を目指したサービス。新居での具体的な整理収納法を専門アドバイザーが提案し、コンパクトかつスムーズな引越しを実現。そこで出た不要品をユーザーに代わりフリーマーケットで販売する点もユニークだ。プロのコンサルを受けることで、新居での継続的な心地よい暮らしづくりを住まい手に喚起させることもできるだろう。

2011

コミュニティバッテリーシステム

太陽光パネルとリチウムイオン蓄電池を連携させ、電力使用量の多い夜間にクリーンエネルギーを活用し、蓄電池で貯めきれなかった余剰電力は売電できるシステムを創出。スクラップ&ビルドではなく永住できる集合住宅が求められている時代の中で、必要不可欠な住環境・間取り・デザインに加え、クリーンエネルギーの創出と有効活用を図るサービスをシステム化。建物のエントランスに現在の発電量・蓄電状況・使用電力量を表示できるモニターを設置し、集合住宅の入居者だけでなく来訪者にも環境への配慮の意識を啓蒙。低炭素社会の実現を住宅から発信していくとともに、日々の暮らしの中で無理なく自然と地球環境の保全に貢献するサービスを開発。
スマートシティ化ヘ向けエネルギー効率を上げるため、コアな技術を駆使し着実にクリーンエネルギーの有効活用のシステム化を実現している点が評価できる。集合住宅をエネルギーの生産地と捉えることは有効であり、エネルギーの地産地消は可能性が大きい。今後一層の普及が望まれるソリューションデザインの一つである。

2010

クレヴィア三郷中央

TX線三郷中央駅最寄の区画整理地内で、全戸ワイドな空間設計、都市と自然の融合をテーマにした建物外観等、永住に必要不可欠な立地・間取り・デザインを商品化することに加え、省エネ生活を支援する「省エネサポートサービス」を分譲マンションとして初めて提供した。最新の省エネ設備や電気・ガス・給湯のエネルギー使用量見える化設備を採用したハード的なサポートと共に、入居者ごとに内容が異なる「ECOレポート」の郵送や、入居者間での使用量比較にてランキング付けを行う「省エネルギーコンテスト」の実施等ソフト的なサービスを構築。入居者と事業者とが双方向のコミュニケーションを通じて省エネ行動が促進されることを図った。
省エネ集合住宅の平均的なレベルを提示したプロトティピカルな作品である。

「省エネレポート」及び「省エネルギーコンテスト」を用いた家庭内のCO2排出量削減の新たな仕組み

伊藤忠都市開発株式会社と東京ガス株式会社とのコラボレートにて、これまでに前例のない家庭向け省エネ生活を支援する「省エネサポートサービス」を構築。その内容は機器による電気・ガス・給料のエネルギー使用量見える化情報に加え、入居者ごとに省エネアドバイスを提供する「ECOレポート」を郵送し、さらに入居者間での使用量比較にてランキング付けを行う「省エネルギーコンテスト」を実施することでゲーム感覚で競い楽しみながら家庭内のCO2排出量を削減する試みである。この取組みは分譲マンション「クレヴィア三郷中央(総戸数84戸)」(所在地:埼玉県三郷市新和)にて平成22年7月から実施予定である。
マンションなどの各家庭で消費電力情報を見える化するツールを、個別に提供するだけではハードの提供にすぎない。この試みは省エネコンテストという場を設けて、省エネのコミュニティーを作り、マンション全体での取り組みにしようとしている。こうした活動は啓蒙的でかつ実利もあり、ハードからサービスへの転換が行われている点を評価した。

アルティス西ケ原
ParkHills

東京外国語大学西ヶ原キャンパス跡地における再開発事業の根幹として計画した357戸の大規模賃貸マンション。山手線徒歩圏内でありながら約2.2haの大規模な公園が南側に隣接するという希少な立地に、緑や風といった自然を生活の中に感じることのできる空間を創造。白と黒のシンプルな外観は、周辺の景観や公園の緑との調和を図りながらも街のアクセントになるランドマークとしてデザイン。公園へとつながる街路やパティオ、ポケットパークは常時開放され、公園と一体となって入居者や近隣住民の憩いあふれるコミュニティの場になっている。また、自治会の防災訓練の場所としても利用され、新旧住民の新たな交流を促進させている。
大学キャンパス跡地における再開発事業の中心施設として計画された大規模賃貸マンションである。比較的高密度の区画割りがなされた住宅地の中にあって、隣接する約2.2haの大規模公園は近隣住民の憩いの場となるばかりでなく、災害時には防災拠点となる広場ともなっている。まず、このような公園を計画の主眼に置いたことは高く評価できる。また、マンション計画において、南側に隣接する広々としたグリーンを最大限に活かし、自然環境を感じることのできる建築構成としている。公園へと直接つながる街路やパティオ、ポケットパークは常時開放され、入居者や近隣住民の憩いあふれるコミュニティの場になるなど大小の外部空間の連携がよく考えられている。

2009

暮らしの可能性を開く超自在空間
「flex-M」

(1)丸洗い可能な防水性(2)乾燥(3)暖房(4)ミストサウナの4機能を備えた新発想の『部屋』(3.2㎡)。浴室・洗面室・LDK・バルコニーの中心に配置しマルチ導線で空間連続性を持たせ、共同住宅では不可能と諦めていた趣味や暮らし方など、多様化が進む生活者の潜在ニーズや「夢・憧れ・わがまま」を実現可能にした超自在性を持つミラクル空間。購入者が所定期間内に選択可能な有償セレクトプランとし、通常プランとのフレキシブルな将来可変性も有す。異業種3社が協業し、技術とアイデアを結集して既成概念を超えた「住まいの新価値」を共同開発した。『M』は丸洗い、MiSTY、ミッド、マルチ、ミラクルの頭文字で命名。
もし私が誤解していなければ、大型の防水パンである。これまでのユニットバスという閉じた箱の商品をひっくり返す力を持つものである。開放型のバスルーム、多様な生活様態に対応するアダプタブル住居が可能となる。

ザ・コスギタワー

武蔵小杉駅周辺再開発事業における最南端に位置したランドマーク的な分譲タワーマンション。本計画では生活者視点を大切に、街・緑・人の気持ちをカタチにした。隣地境界を設けずに隣接街区との一体感を考慮した約4.3haの美しい街並みデザイン、780超の季節を演出する木々を配した回遊型庭園のランドスケープ空間を演出し、それを望むラウンジを設えた。さらに、また、多様なライフスタイルに対応するべく、専有部ではライフスタイルに合わせた住まいを選べる「パーソナルセレクト」システムを採用し、380超の豊富な間取りを実現した。
郊外の高層マンションに積極的に自然を取り込み、隣接する住宅地との連続性を演出しようとした試みを評価した。

アルティス綿糸町

墨田区の歴史ある北斎通りの景観と共存し、周辺のイメージ向上に貢献するシャープな外観デザインで誕生した13階建156戸の賃貸マンション。内部は「ライフスタイルや個性を表現する器」として、あえて主張せず、普通とも思える形やデザインの中に、空間が本来持っている力をひきだして、見る人や使う人に豊かさを感じさせる住まいを目指しました。住戸内に柱の無い「無柱空間」を全戸に実現し、正形な内部空間を作り出したことで、プランの自由度を高め、コンパクトながらも様々な入居者ニーズに対応した全14タイプの時代に左右されないシンプルな住まいを作ることが出来ました。
柱をユニットの外に出してすっきりしたインテリアと軽快なファサード(南側)を両立させたことが評価された。より大きな間口の北側の主張をよりはっきりさせられたい。

アルティス東銀座

銀座4丁目交差点徒歩7分に位置する169戸の大型賃貸マンション。業界初の試みとしてユニットバス、トイレ、洗面所といった水廻りを同一住戸に2箇所組入れたルームシェア特化型プランを開発・導入しました。ルームシェアに関しては、一定の需要はあるものの通常の2LDK等が利用されることが多く部屋以外は共同使用が一般的であり、この共同使用部分に関する様々なトラブルがルームシェア上の問題点とされてきました。この問題点に着眼し、その解消を試みた本件の画期的なルームシェアプラン(4戸)は、本件建物の中でも比較的条件(階層・向き)が不利でありながら、竣工後常に高稼働の実績を誇っています。
2箇所の水廻りをもつ住戸を先進的に取り入れ、ルームシェアという新しい住まい方にも対応できるようにした点が評価できる。

2008

オーセントコートはるひ野

多摩ニュータウンに隣接し、多摩丘陵の起伏に富んだ環境と調和するまちづくりを目指す黒川特定土地区画整理事業の一環。小田急線はるひ野駅から約160mに位置し、ファミリーを中心とする123戸全戸90.99m2の郊外型共同住宅として計画。約12800m2の敷地に地上5階建ての3棟で構成し、延べ床面積約13700m2、建築面積約4100m2。高低差のある宅盤となじんだ配置、緑豊かなオープンスペースを確保し良好な環境を創出するとともに、駅周辺の低層の街並みを形成。一団地認定を適用し、川崎市環境アセスメントを実施。
周辺環境へ配慮した計画であり、また居住者のライフスタイルの変化に対応する丁寧な姿勢を評価した。

イトーピアエフィールさいたま新都心

さいたま新都心に126邸の規模で誕生した「エフィールさいたま新都心」は、東・西・北面を道路や川に面した三方角地の敷地に、L型の住棟を南向き中心にレイアウトした新築分譲マンションです。全戸の44%に角住戸を確保しているほか、敷地内の各所に植栽を配するなど、都市部にありながらゆとりや潤いを感じて暮らせる開放的なランドプランを実現。さらに各住戸においても、日本古来の住空間をヒントに、家族のコミュニケーションに配慮したプランニングを行うなど、家族全員が気持ちよく暮らすためのこだわりを細部にまで詰め込んでいます。
広々としたバルコニーをもち、開放感のある住戸プランが一番の魅力である。家族の生活を真摯に考えたマンションづくりの姿勢を評価したい。

2007

フェイバリッチタワー品川

建物は高層31階建て総戸数223戸のタワー型分譲マンション。モノトーンでコントラストの強いシャープな外観はホワイト系の基調色とコーナー部のクリスタルエッジの対比により、都会的なイメージを創出。ライフスタイルの多様化から、一つのユニットに対して、水まわり・サッシの可変にも対応した最大5種類のプラン選択が可能な「エディットメイド」システムを開発。これらの訴求点については、新聞、チラシなどの通常媒体はもとより、インターネット上でCGによるリアルな体験のできる3次元のサンプルルームを構築した。
エディットメイドシステムという独自の手法で、これまで住まい手に選択の余地がなかったサッシまでもが住まい手の希望で変えられるところが素晴らしい。サッシ面は多様だけれども手すりのデザインを統一することで全体をうまくまとめあげている。

2005

ブランクレア代々木公園

街に美しく、人に気持ち良く。伊藤忠都市開発とF.O.Bが全面的にコラボレートし、これまでにない快適な住空間の提供を目指して作った都市型コンパクト分譲マンション。プランにおいては、雑貨、インテリアを選ぶように住宅においても自分スタイルが実現できるような生活行為を重視した可変性/空間機能性の高い上質な白のユニット(器)を用意。また、プロモーションにおいては、従来の不動産=チラシから脱却し、デザイン性の高いホームページを核にしたWEB広告と雑誌を中心とするパブリシティーに特化したブランドアプローチを実施し、分譲マンション事業の新たな可能性を引き出した。
明快なコンセプトにきちんと整理され、全体的に大変好感がもてる空間となっている。