History
人生を謳歌する、駅前迎賓邸宅。
江戸時代、
淡路島を望む景勝地として愛された舞子。
白砂青松の浜辺は播磨を代表する風景として
「播磨名所巡覧図絵」にも描かれています。
明治から昭和初期にかけては、
皇族をはじめ貿易商の別荘地として繁栄。
山と海が近く風光明媚なこの地に、居宅を構えていきました。
舞子浜に今も残る八角堂がシンボルの「移情閣」は、
貿易商・呉錦堂が建てた別荘建築。
そのほかにも武藤山治邸など、
舞子にはモダンな風景が数多く残っています。
別荘からホテルへと受け継がれた、
100年余の歴史と伝統
舞子ホテルの前身である
旧日下部邸(神戸邸)は、
海運王・日下部久太郎の別荘として
大正8年に建築されました。
起伏を活かした庭園と入母屋造の和館、
煉瓦造の洋館で構成され、
繊細な幾何学模様の
意匠などが特徴のセセッション様式は、
アールヌーボーに分類される建築様式として
知られています。
昭和の初めに「舞子ホテル」として開業後は、
ホテル、レストラン、結婚式場へと形を変えて、
約100年もの間、
多くの人々に愛され続けてきました。
この地の記憶と人々の想いを繋ぎ、
駅前迎賓邸宅へと結実する
“繋ぐべきものは、次代へ繋ぐ”という考え方で、
舞子ホテルの歴史的意匠を継承した駅前迎賓邸宅。
アートを飾るようにステンドグラスを飾った迎賓のラウンジ、
景石を再利用して設えた趣ある和風の庭など、
もてなしの心が宿る多彩な共用空間をプランニングしました。
美しいスカイラインを描く壮麗なフォルム。
通風・採光、眺望にもこだわった4棟構成によるきめ細やかな配慮。
この地にしか描けなかった豊かさの光景を創出しました。
- ※掲載の旧舞子ホテル写真は、2022年8月に撮影したものです。